こうち森林救援隊特別活動(筆山公園整備作業)
2009年 01月 19日
1月18日(日)、恒例となった高知市みどり課主催の筆山公園内の雑木の処理や、頂上付近の眺望確保のための支障木の除伐作業が実施されました。
同課主催の公園整備は毎年1月のこの時期に行われているものですが、今年は朝から生憎の冷たい雨が・・・。一時は開催も危ぶまれましたが、一般市民やボランティアなど50名程が集い、潅木の除伐作業などに従事しました。
こうち森林救援隊も四万十樵塾の仲間とともに16名が活動に参加、身体の心まで冷えるような冷たい雨の降り続く中、チェーンソーは勿論、林内作業車やユニックなどの機械力もフルに発揮し、公園の整備活動に協力してまいりました。
<潅木の回収作業>
木材の搬出作業には、絶対的な力を発揮する林内作業車。
昨年伐採していた潅木で乾燥が進んでいるとはいえ、人の力だけでは何ともなりません。
作業車での搬出可能なサイズに玉切りしたものを引き出しますが、足場の悪い場所での作業が多く、見た目以上に危険が伴います。
慎重に、慎重に・・・。
機械だけでは思うような作業はできません。
引上げ作業中に路肩に掛かってしまった木材を3人がかりで動かしますが・・・。
思った以上に重みがあり、また雨で滑ってしまうことから悪戦苦闘でしたが、何とかクリアーできたようです。
途中、悪戦苦闘した潅木も無事に引き上げられました。
安全作業のためには林内作業車の扱いにもテクニックが必要となりますが、好永隊員(写真右)はプロの域にまで到達しており、玉切り班との信頼関係も構築されています。
<本日の成果品>
引き上げられた潅木は、木質バイオマスの原料として仁淀川町のNEDOまで全て搬送され、新エネルギーとして再利用されるとともに、回収の費用については森券の裏打ちとして活用されます。
広葉樹の除伐採は、杉や檜の針葉樹に比べて幹が曲がっていたり枝が張っていることから重心が不安定で、危険な作業となります。
間伐には慣れているとはいえ、慎重になる秋森隊員(四万十樵塾として参加)
こちらも四万十樵塾からの参加となった林隊員
後の搬出作業のことも考慮して倒す方向を定めますが・・・。
狙いどうりいくかどうか・・・?
結果は、バッチリです。
狙った方向に正確に伐倒できました。
流石、樵の養成を目指して研鑽を重ねている四万十樵塾のメンバーですね。
お見事です!
<作業前>
真中の椎の木の大木の伐採方向を協議しています。
遊歩道の左端に沿って倒すことになりましたが・・・。
<作業後>
狙い通り、遊歩道の左端に伐倒成功。
遊歩道沿いに植えている苗木にも当たらず、完璧な作業に拍手も・・・。
今回は、真冬の冷たい雨の中での作業を強いることとなり、また作業の終了時間がお昼も取らずに1時を過ぎてしまうなど、隊員の皆さま方には大変なご迷惑とご苦労をお掛けいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
風邪などで体調を悪くすることのないよう、願っております。
こうち森林救援隊 中川睦雄