筆山公園整備活動パートⅡ(第298号)
2011年 02月 03日
筆山公園整備活動の第2弾は、巨大クスノキの伐採や搬出活動についての報告です。
てんやわんやの大騒ぎとなった活動劇場をお楽しみくださいませ~。
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巨大クスノキ伐採のその後は・・・?

朝の作業開始とともに意気揚々と取り掛かっていたクスノキの伐採。
川村隊員による枝の切り落としまでは、ご覧のとおりの順調そのもので、巨大な幹の部分を覆い隠していた数十本の枝は全て整理され、巨木の主幹部はアッという間に丸裸状態と・・・。

そして、いよいよ本番となる主幹部の伐採にチャレンジとなりましたが・・・、何せ株元の直径は裕に50cmを超える大径木。
刃の長さ16インチのチェーンソーでは一度に届く筈もなく、四方から切り込みを入れての悪戦苦闘の伐採作業となりましたが、中々思うようには進みません。

このクスノキは10m程の崖の上段部にあり、下段での作業を予定していた田鍋隊長率いる別働隊の作業班は、しばらく作業の手を止め見守るだけとなってしまうことに。
小一時間の格闘の末、やっと倒すことができましたが、今度は倒れた木が下まで転がらず崖の途中に引っ掛かってしまうというアクシデント発生。

重さ1トン前後はあろうかという巨大木。
とても人力で動かせるような代物ではないことから、急遽ユニックを持ち込んでの搬出作業となりました。
しかし、クレーンのアームが届かず、一度に引き出すことはできません。

数個に裁断しての搬出となりましたが、ここでも大きな問題が・・・。
「船頭多くして船進まず」の諺の如く、あぁでもないこうでもないと搬出方法を論議した揚句、危険を避けるとの配慮で元玉に掛けたワイヤーが、先端部を切り出した際の荷重で食い込んでしまいました。

裁断された先端部については、ユニックに積み込むことができましたが、残された元玉はワイヤーに縛り付けられたままの状態となっており、そのまま下に引き出すことはできません。
仕方なく、今度はユニックを上段に回して上から引き上げることに・・・。

最後に残された元玉ですが、どうですこの迫力。
直径50cm、幹回り170cm超はあろうかという巨木、バランスを考慮しての玉掛け(クレーンで引き上げるためのワイヤー掛け)が必要となります。

最後の最後まで手を焼かされた巨大クスノキでしたが、何とか無事に引き出すことに成功。
この材は、十分に乾燥させた後、チェーンソーアート用材として活用させてもらうこととなりました。
木工製品となって生まれ変わることが楽しみですね。

支障木となっていた灌木の倒れた瞬間の写真です。
生木の倒れる迫力は、その場にいた者でなければ分からないと思いますが、想像を絶するものです。
枝が少し触れただけでも大怪我になるところであり、直撃したらと思うとゾッとしてしまいます。
皆さ~ん!
くれぐれも安全作業には徹底してくださいねぇ~!

伐採された灌木は、枝葉は路肩に一固まりに纏め、幹の部分は薪の用材として活用させていただきました。

搬出可能な材は全てトラック(3台分)に積み込み、佐川町の木質バイオマスの工場へと搬送。
雑木とはいえ木材の有効活用を図るとともに、筆山公園内の清掃・整備にも協力してまいりました。

最後まで頑張っていただいた隊員は14名。(撮影者:真~理子姫)
午後2時も過ぎてくると、流石に寒風が身に沁みましたが、風邪など引かなかったでしょうね・・・?
寒い中、本当にご苦労さまでした~!
事務局 中川睦雄