里山整備・大津編(第602号)
2013年 02月 16日
こうち森林救援隊NPV活動報告
2月定例会活動の報告を掲載しているところですが、チョッと中断させていただいて先日行われました救援隊の平日部隊による里山整備の様子をお届けいたします。
2月定例会情報の交流会編は、次回掲載予定ですのでお楽しみに~!
~森林環境税による里山整備にも協力~
2月14日(木)、こうち森林救援隊の平日活動部隊で大津の民家の裏山にある雑木林の整備を行ってまいりました。
今回の活動は、民家の裏山の樫やセンダンなどの雑木や孟宗竹が大きくなり、陽の光を遮ってしまっているので除伐して欲しいとの地元の要望に応えたものですが、この事業の窓口は(社)高知県山林協会でその原資は高知県の森林環境税とのこと。
整備された里山をバックに、表情も晴れやかに記念撮影
「県民みんなが森のサポーターになります」をスローガンとして全国に先駆けて平成15年から始まった森林環境税。
イマイチその使い方が分かり難い面もありましたが、このように地域に密着した形で活用が拡がっていけば県民の理解も深まっていくのではないでしょうかねぇ。
今回、整備の依頼を受けた里山は、樫や藪ツバキ、センダンなどの雑木林の中に、株元直径が20cm近くで樹高も15m程に育った孟宗竹が侵入してきており、林内は昼間でも陽の届かないうっそうとした森でした。
先ずは、侵入竹の除伐から・・・。
山本局長が切っているクラスの幼竹なら手ノコでも十分対応できるのですが、直径が20cm近くの孟宗竹となると手ノコでは無理があります。
株元や幹部は、竹用刃を付けたチェーンソーで伐採、裁断し、後は手斧やノコギリで枝を落としていきます。
伐採した竹を林内に放置してしまいますと後が大変なことになってしまいますので、横積みして片付けていきますが、これが大変な手間と・・・
孟宗竹の除伐が済むと、今度は樹高20m近くのセンダンの木の伐採ですが・・・
そのまま倒してしまうと民家迄達してしまうかも知れない状況でしたので、残しておいた孟宗竹や藪ツバキに掛けての処理となりました。
ツバキに掛けていたセンダンは、チルホールを使って引き下ろしていきます。
流石に一度にはいきませんので、引き下ろしては裁断、引き下ろしては裁断を繰り返しての作業で掛かり木の解消となりました。
センダンの木を倒すまでの防御用にと残しておいた下段の孟宗竹も全て除伐。
狭い範囲で枝葉を落としていきますと足の踏み入れ場もない位になってしまいますが、整理してもこの状態ですので、竹を倒したままで放置するとどうなるかが容易に理解できますよね。
民家への陽の光を遮っていた雑木や孟宗竹は全て除伐され、林内からも住宅の全容が見えるように変わってきました。
こちらは民家からの眺望ですが、覆い被さっていた雑木や孟宗竹は全て無くなり、日当たりの具合もグッドに変貌。
ポイントとなる藪ツバキは残してありますので何だかとてもいい感じ。
憩いの場としても活用してもらうことも可能な里山へとプチ変貌を遂げました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
全ての作業を終え、引き上げようとしていたその時、近くに山を所有されていると云うご婦人からお声が掛かってきました。
今回の救援隊の里山整備作業をご覧になられて、自分の山も整備してもらえないかとの云うご相談でしたので、その足で現場を確認させてもらうことに・・・。
5m程の切り立った擁壁の上にヤマモモの大木があるのですが、その根が擁壁を傷めるのではないかと心配されており、近隣する民家にもご迷惑をかけているので伐採してもらえないかと云うものでした。
救援隊で対応することも可能ではあるのですが、ボランティアとはいえ無償という訳にはいかないことから、森林環境税を活用した事業が進展していくことも願って、今回は、高知県(林業環境政策課)か(社)高知県山林協会へ一度相談してみるようにと勧めておきました。
我々の進めている里山整備活動が地域住民からも認知され、このように拡がりを見せていくことは嬉しく有難いことですよね。
事務局長 中川睦雄
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
事務局では、このブログに関するご意見・ご感想をお待ちしております。
下段のコメントコーナー(Commentsを、1クリックで投稿OKです)などにてご自由にご投稿くだされば幸いです。
こうち森林救援隊のブログを人気ブログランキングに登載(現在、297件中43位)
しています。
救援隊情報の発信促進のためにも皆さんの応援が必要となります。
下段のランキングバナーをクリックして、応援してくださいねぇ~!
← ここをクリックしてね!